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実は、修行開始の際に夜行バスで福島へ行き、帰りも夜行バスで東京に帰ってきたのですが、如何せんその日一日中眠くて眠くてしょうがないので夜行バスを利用するのはそれを最後に利用しないことに決めたことは前に書きました。
東京に戻った後、今度は宮崎に用事があり一泊で出掛け、その直後、12月初旬のある日に再び福島に戻ってきました。
もちろん東北新幹線に乗って、ピュ~と福島に行きたいところですが、その当時起業前の無職の身にとっては、飛行機に乗ったり、毎回毎回新幹線で行くのは費用的に厳しいものがあり、今度は全ての行程を各駅停車の列車で行きました。自宅のある鶴川から新宿、新宿から宇都宮、宇都宮から黒磯、黒磯から郡山、郡山から福島、福島から卸町と乗り継ぎを何度となく繰り返し、家を出て<住まいの市場>に到着するまで約7時間くらいの間、眠ったり、事業のことやらお金のことやら家族のこと、父のこと、亡き母のこと、先祖のこと、友人のことなど、いろいろなことを考えながら電車に揺られてあっという間でした。
都会暮らしをしているとなかなかそのような時間はないので私にとっては非常に重要な時間でした。再び<住まいの市場>の社員や職人の方たちと再会したり、新しい職人と出会ったり、材木担いだり、荷物運んだり、おが屑掃除したり、これからの自分にとっての一番重要な時間が始まると思うと心がウキウキしてきたことを思い出します。
20数年間も従事してきたIT業界を離れて悔いも何もない自分がそこにはありました。
【編集後記】
今日は2009年4月25日。この4月1日に私が長い間働いてきた、そして最も愛着のある米国シリコングラフィックス(SGI)が2回目の米国破産法チャプター11(連邦企業再生法第11条)を申請し同日付けでたったの$25,000,000(約25億円)で無名といったら申し訳ないが小さな会社に買収されました。そして数日前にはサン・マイクロシステムズがオラクルに買収されることが発表されました。このニュースを知ったのも発表から数日、シリコングラフィックスの話に至っては発表から2週間も経過してからでした。買収される側はもちろんのこと、買収する会社で働いている人も大変です。
そのようなことに程遠くなった自分としては、今はとにかく自分が決めたこと、ユーザと同じ目線で良い住宅を皆様に提供すること、造ることを一途にやるだけです。